近年、LEDビジョンは屋内外を問わず様々な場所に設置されていますが、屋外に設置する際は法的な規制に注意が必要です。LEDビジョンを屋外に設置する場合、ほとんどのケースで屋外広告物に該当するため、設置する際は屋外広告物に関する条例を確認した上で設置する必要があります。日本には屋外広告物法という法律があり、各自治体はこの法律に基づいて条例を定めています。この中には、屋外広告物を設置する際の許可制度が定められているため、LEDビジョンを屋外に設置する際は各自治体の条例を確認した上で許可申請を行わなければなりません。

多くの自治体では、屋外広告物に関するガイドラインを公開しているので、事前に確認しておくことをおすすめします。また、地域によっては屋外広告物に関する条例だけでなく、景観法に基づいた条例を制定しているケースもあります。景観法は、歴史的景観や自然景観の保全するための法律で、京都や長崎などの観光地では景観法に基づいた条例を制定しているケースが多いです。さらに、LEDビジョンを設置できる場合でも、ビジョンが地上4mを超える場合は工作物申請も必要です。

建築基準法では、高さ4mを超える広告物は準用工作物に該当します。工作物申請は、落下などによる重大な事故につながるのを防ぐためのものなので、地上4mを超える場合は必ず申請が必要になります。加えて、ビジョンが道路上に突き出すという場合は、道路交通法に則って道路占用許可申請も行わなければなりません。