LEDビジョンの市場規模は年々拡大していますが、その要因のひとつになっているのが透過型ビジョンの登場です。近年、商業施設などでは大画面で映像を発信することを目的としてLEDビジョンの設置が進んでいますが、大型のビジョンを設置できる場所は限られます。そのため、必然的に窓の内側から外側に向かって設置するケースが増えますが、このようなケースでは窓の大部分をディスプレイが占有することになるため、採光が遮られるといった問題がありました。しかし、この問題は透過型のLEDビジョンを採用することで解決することができます。
透過型ビジョンは、LEDモジュールが板状ではなく格子状に組まれた仕組みとなっています。前面からは一般的なビジョンと同じような見え方になるものの、裏面からはディスプレイの向こう側を見通すことが可能です。その透過率は製品によって異なるものの、一般的には55~75%ほどの透過率を持っています。そのため、LEDビジョンを窓に設置しても、環境光が完全に遮られることがありませんし、室内から外の景観を眺めることもできるので室内の圧迫感を軽減することもできます。
また、LEDモジュールを格子状に組むことで一般的なビジョンよりも軽量化されています。一般的なビジョンと比べて軽いため設置が容易で、窓への負担が小さく落下などの事故が起こりにくいという特徴もあります。このような特徴があるため、透過型LEDビジョンは商業施設はもちろん、駅や空港といった場所にも導入されつつあります。
トラックバックURL
https://need-run.com/2022/10/15/%e9%80%8f%e9%81%8e%e5%9e%8bled%e3%83%93%e3%82%b8%e3%83%a7%e3%83%b3%e3%81%ae%e4%bb%95%e7%b5%84%e3%81%bf%e3%81%a8%e7%89%b9%e5%be%b4/trackback/